2015年1月4日日曜日

『経済学を学ぶ』by岩田規久男の読書感想

今年は頑張って本読んで、ブログに読書感想を書いて、知識更新&脳内整理に努めます。

というわけで第一弾。

経済学を学ぶ (ちくま新書)
経済学を学ぶ (ちくま新書)


1984年の本らしいけど、とってもいい本。むかし、こういう経済学の本が好きでたくさん読んでたけど、ここ最近はさっぱり読まなくなってしまった。

自動車業界が日本経済をリードしていて、自動車が売れるようになると自動車メーカーが設備投資をたくさんするから、その設備機械(FA装置とか工場ラインとか)を作る業界が潤って、業績がよくなって、ボーナスとかも増えて、所得が増えて、従業員がお金をたくさん使うようになるから、消費が増えて、それでまた景気がよくなって・・・という乗数効果が存在する、とかいう説明を読んで、この本を書いてから30年たった今は、この乗数効果がかなり低下したんだろうなと思った。乗数効果のtime-varying推定とか面白そう。で、その時変性が、財政金融政策当局へのフィードバックにもなりそう。

円安でJカーブ効果が消失した、なぜなら地産地消化しているから、とか言われているが、この流れは今後どうなるんでしょうか。そういえばグローバル化で地産地消とか言うが、日本に比較優位があるビジネスならば、国内に残って輸出するんじゃなかろうか。

話それるけど、こういう本で景気の話をするときは、決まって自動車業界とか家電業界とかの話から始まる気がする。イオンとか、美容室とか、レストランの話からは始まらない。乗数効果を考えるなら、自動車業界からイオンみたいな小売業界への乗数効果が大きく、逆は小さいからだろう。小さいというか、無いかもしれない。

そう考えると、さらに話はそれるけど、地方都市が一生懸命工業団地に大手メーカーの工場を誘致しようと、優遇税制を設けるのはよく分かる。トヨタの工場を誘致できれば、その地方都市にはイオンが勝手にできるけど、逆は起こらないから。

国内の美容室は中国の美容室とは競争にさらされていないので、イノベーションも起きにくいし、生産性もおそらくそれほど高くない。高くないし、昔から生産性はほぼ一定なんだろうなと思う。自動車は違う。世界中に競争相手がいて、つねにイノベーションを起こし続け、生産性を高め続けないと、生きていけない。それが「継続的カイゼン」なんだろうと思う。

「継続的カイゼン」って、でも、大変よね。みんなで頑張るしかないな。

『インビジブルハートー恋におちた経済学者』とかもあわせておすすめ。

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